先に教えて!どの年式(イヤーモデル)がおすすめなの?
ここでは第3世代と呼ばれる「日産 GT-R (R35型)」に絞って記事を書いていきます。
デビューから18年間もの間、世に送り出されてきた「日産 GT-R」。
イヤーモデル制を採用されていることから、年式によって走りの味付けや仕様が異なっています。
でも、正直どの「GT-R」を買えばいいか迷っちゃいますよね?
まずは、おすすめのモデルを3つご紹介します。
おすすめ①2013年モデル GT-R Premium edition(水野和敏氏の最終モデル)
おすすめ②2020年モデル GT-R(グレードは予算に合わせて)
おすすめ③2025年モデル GT-R NISMO(最終モデル)
なんかよくわからないと思いますが、それぞれおすすめの理由を解説していきます!
まずは、前提を整えるために、GT-Rの進化の年表から!
日産 GT-R 進化年表
GT-Rはデビューした2007年〜2010年までの前期、World of GT-R(感動の創造)」を掲げて世界に羽ばたいた2011年〜2016年までの中期、そして終焉を迎える2017年から2025年までの後期に大きく3分されます。
特に、開発責任者が「水野和敏」氏から「田村宏志」氏にバトンタッチしたことで、GT-Rの目指すコンセプトに大きな転換が生じました。
2013年モデルまでの水野和敏氏の手がけた車両は、「誰でも、どこでも、いつでも」楽しめるマルチパフォーマンス・スーパーカーの確立。
一方、2014年モデル以降の田村宏志氏の描くGT-Rは、そこからグランドツーリング(GT)とレーシング(R)の棲み分けを推し進め、「究極のドライビングプレジャー」の追求に。
ざっくり言うと、
水野さんは、「標準車(基準車)を鍛えあげて世界のトップを取ろうぜ!」とベース車両から硬派に開発されており、
田村さんは、「皆んなが日常使いから究極の走りを追求したいわけじゃないよね。街乗りとサーキットという使用ユースをきちんと分けよう!」とGTとRの二極化を完成させたって感じです。
それにしても、同じ車両が18年間もの長きにわたって、世界の第一線で活躍していたのは、日本人として誇らしいですよね。
じゃあ、次は購入の決め手になるグレード構成について解説します。
GT-Rのグレード構成って?
基本的には、標準ラインに書かれている、
- Pure edition(ピュアエディション)
- Black edition(ブラックエディション)
- Premium edition(プレミアムエディション)
この3つにグレードは分類されます。これが、いわゆる田村さんのいうGT路線。
GT系は2022年に登場した「T-spec」が究極完成形です。
「大人も楽しめる、しなやで上質な走り」をモットーに開発されており、私自身も公道試乗したことがありますが、足回りは高級車のように滑らかで上質。それでいて、専用のカーボンセラミックブレーキ、専用のレイズ製鍛造ホイール、専用のサスペンションまで装着され、内装も「Mori Green」という専用カラーのインテリア、キルティングやアルカンターラが採用されています。
GT-R Premium edition T-spec / GT-R Track edition engineered by NISMO T-spec専用装備



GT-R Track edition engineered by NISMO T-spec特別装備


GT-R Premium edition T-spec / GT-R Track edition engineered by NISMO T-spec 外観

ボディカラーはミレニアムジェイド(M)

ボディカラーはミッドナイトパープル(RM)
GT-R Premium edition T-spec / GT-R Track edition engineered by NISMO T-spec 内装


出典:日産公式サイト
ちなみに、デビューイヤーである、2007年発売当初のGT-R Pure editionの価格はなんと777万円。
それが、最終2025年モデルになると、同じPure editionの価格で1444万円と2倍に近い金額に。
毎年、エンジンやミッションなどの改良を重ね、そこに原材料コスト高騰も重なっていることもあり、少量生産で維持してきたGT-Rにとっては、18年も同じ車体を生産続けていると致し方ないかもしれません。
それでは、これらを踏まえ、おすすめしている3グレードのモデルの特徴と推しの理由を簡単にまとめてみます。
おすすめ3モデルの特徴と推しの理由
①2013年モデル GT-R Premium edition
2013年モデルは、まさに水野和敏氏が開発責任者として残した最後のGT-R。

水野さんはGT-Rの生みの親。
ブレーキタッチだけでGT-Rの個体の状態がわかったり、これまでの常識では生まれなかった、「プレミアムミッドシップパッケージ」を発案したまさに天才。
レース舞台の出身で、開発の主戦場は、デビュー当時からニュルブルクリンクサーキットの北コース。
(ニュルのラップタイムは当時”基準車”としては最速の7分18秒6)
そんな2013年モデルは水野さんの集大成。
2012年モデルから最高出力が550馬力、最大トルクは64.5kg•mとなり(デビュー当時は480馬力、2011年モデルでは530馬力)、エンジン出力自体に変更はありませんでしたが、高出力用インジェクターが採用され、ターボの過給バイパスに専用オリフィスが追加されることで、中高速域に加速レスポンスと”伸び”が出るように向上が図られました。
その他にも、フロントサスペションにキャンバー調整用カムボルトが取り入れられ、アライメント調整精度と整備性を高めていたり、ダッシュパネル周辺などにレインフォース(補強材)が追加されたりと、2012年モデルからの熟成が確実に進んだモデルです。
特におすすめは、Premium edition(プレミアムエディション)の内装カラーがアンバーレッド(ファッショナブルインテリア)のモデル。セミアニリン本革が採用され、アンバーレッドの内装がおしゃれでかつスポーティーさを演出。バックモニターも、2013年モデルからPremium editionとBlack editionには標準装備になりました。水野さんのラストモデル。今後の希少性も踏まえると、おすすめの1台に上がるのは当然でしょう。

②2020年モデル GT-R
2020年モデル GT-Rは、田村さんに開発責任者が切り替わってからしばらく経過したモデル。
この途中、2017年モデルでビッグマイナーチェンジが実施されました。
Vモーショングリルが採用される等のエクステリアの刷新、
インテリアも大幅アップデートされ、ナビ画面も8インチに拡大、ステアリングやインパネの形状もガラリと変更がなされました(このモデルからパドルシフトがステアリングと連動するように)。
また、点火時期制御の変更で最高出力が570馬力に向上し、チタン合金マフラーも新設計されました。
そして、2018年モデルでは、Apple CarPlayに対応するようになり、サッチャム車両防盗システムも標準装備されるようになりました。
その経緯を経ての2020年モデル。「これ以上の進化はないだろう」と侮ることなかれ。
2020年モデルは「速さ」への進化が加速したモデルなんです。アブレダブルシールというNISMOにも採用されていたターボ技術を標準車にも導入し、吸気漏れを抑えることでエンジンレスポンスが向上しました。

シフトスケジュールも刷新。
Rモード専用のアダプティブシフトコントロール (ASC)が変更され、アグレッシブな変則が可能に。
さらに、ブレーキブースターのチューニングにより、短いストロークで初期から鋭く効くコントロール性の高いブレーキフィールが実現されました。
この後に登場する2022年モデルでは日産ロゴが刷新されるぐらいで、ベースグレードの基本仕様に変更はなし。
そういう意味で、2020年モデルは走りにおける成熟モデル。2017年モデルや2018年モデルと迷っている場合、走りにおけるバージョンアップメニューを考えると余計な足が出ることも。(NISSAN GT-R NISMOサスペンションバージョンアップキットの場合)
長く乗ることを考えると、2020年モデルは間違いなくおすすめの1台!


出典:日産公式サイト
③2025年モデル GT-R NISMO Special Edition
2025年モデルは2025年8月をもって生産終了となった最終モデル。
この前年モデル「2024年モデル」の発売前、新車外騒音規制強化に伴い、2024年モデルは登場されないかもしれないと囁かれていました。
それでも新開発のマフラー(フジツボ製チタンマフラー)によって何とか2024年モデルは登場。
音量は規制によってかなり静かに。
その分、2024年モデルは走りに関してはかなりメスが入りました。
フロント機械式LSDが導入され、フロント・リアバンパーの形状も大幅に変更、スワンネック型のリアウイングも採用され、絶対的な速さは歴代最強に。

出典:日産公式サイト
「最新のGT-Rは最速のGT-R」
中でも、NISMO Special Editionは「匠」によるバランス取りエンジンが搭載された嗜好のモデル。
最高出力は600馬力、最大トルクは66.5kg•mを発生。
エンジンルームに鎮座する匠のネームプレートは、これまで黒字から赤字に変更されています。

出典:日産公式サイト
また、内装もNISMO専用のレカロシートが装着され、横剛性を高めたカーボンバックバケットシートが、サーキット走行時のホールド性と車両との一体感を高めています。

出典:日産公式サイト
2025年モデルのNISMO Special Editionは、その2024年モデルのDNAをそのまま受け継いだ1台。(NISMOは変更点なし)
新車販売価格は約3,061万とかなり高額で、正直お金持ちしか買えないような車両です。
喉から手が出るほど欲しいですが、逆立ちしても買えません。そもそも新車発売時でも抽選販売でしたし・・・。
-伝説の最終章を飾る車-
将来的な資産価値を考えると、間違いなく世界のスーパーカーに匹敵します。
そんなこと抜きにして、GT-Rを愛する方なら、絶対に手に入れておきたいおすすめの1台です。

GT-Rの維持費ってどうなの?かなり高額になるって本当?
でも、GT-Rのグレード構成やおすすめモデルはわかったけど、実際に維持費ってどれぐらいかかるの?
👨🦰「購入したはいいけど、どうやって維持していいかわからないよ」
今度はこちらに踏み込んでみましょう。
日産 GT-R(R35)の年間維持費
※走行距離・保険条件・駐車場の有無で大きく変動します
| 項目 | 年間費用目安 | 補足 |
|---|---|---|
| ガソリン代 | 18万〜24万円 | ハイオク/実燃費 7〜8km/L |
| 税金(自動車税+重量税) | 約8万〜10万円 | 税金合計 約83,000円(年換算の目安) |
| 任意保険 | 10万〜20万円 | 年齢・等級・車両保険で変動 |
| 車検・自賠責 | 5万〜10万円 | 2年分を年割(内容で増減) |
| メンテナンス費 | 30万〜60万円 | タイヤ・オイル・ブレーキ等(使い方で大差) |
| 駐車場代 | 30万〜60万円 | 都市部想定(月2.5万〜5万円) |
① メンテナンス費が最大
- 年間60万〜100万円になることも
- タイヤ・油脂・ブレーキが効く
② 保険・税金も高額
- スポーツカー区分で割増になりやすい
- 条件次第で年10万円単位で差
③ 駐車場代も都市部は高い
- 月5万円以上も珍しくない
- 保管環境で盗難リスク対策にも
GT-Rの維持費は、かなり控えめにみても年間約150万円前後であると言われています。普通に乗ると200万円オーバーということも。
ハイオク仕様で、街乗りではリッター5-6km。
オイルの交換ひとつとっても、大排気量のツインターボで容量も多く、オイル交換だけで3万〜5万。
普通のサラーリーマンが容易に維持できる車ではありません。
しかも、純正タイヤのグリップ力や外径に合わせて、車両設計がされているので、
純正以外のタイヤを装着し、ミッションやデフに不具合が出た場合、
「タイヤが原因」と判断されれば、高額な修理費用が自己負担になる可能性があります。
GT-Rを扱い慣れているショップも多くはないので、
ディーラーでのメンテナンスということも考えると、決して万人におすすめ出来る車ではないのです。
特に、これから購入を検討している人に対する注意点を5つ。
- トランスミッションの不具合
- フライホイールハウジングの異音
- ダッシュボードの劣化
- カーボンパーツの修理代
- 高額な維持費
まず一つは、初期モデルのトランスミッションの不具合。
2008年頃の初期モデルのトランスミッションは、「ガラスのミッション」と呼ばれるほどトラブルが多発。
現在では対策メニューが用意されておりますが、致命的なダメージを負ってしまった場合、
日産ディーラー(日産ハイパフォーマンスセンター)では新品への載せ替えが基本方針。
そうなると、費用は300万ぐらいかかると言われています・・・。
次に、フライホイールハウジングの異音です。
前期型では、停車中に運転席の下から、「カタカタ」といった異音がほとんどの個体で発生します。
前期型ではその傾向が顕著で、
中期型では対策品に切り替わっていますが、走行距離が伸びている個体では発生することがあります。
3つ目は、ダッシュボードの劣化です。
こちらも前期型では、高確率で発生します。
紫外線や熱の影響で、ダッシュボードに亀裂が発生したり、バキバキとひび割れてしまったり。
他にも、表面がベタついてしまう、浮き上がってしまうといった症状も発生します。
この場合、日産ディーラーでは、
ダッシュボードの新品丸ごと交換が基本対応になるので、その費用は30万円以上になると言われています。
4つ目は、カーボンパーツの修理代です。
NISMOやT-specではカーボンパーツが多用されていますが、
万が一ぶつけてしまった場合、その修理費用は何百万円にも上る可能性があります。(普通車並の金額になることも)
樹脂やFRPと違い、板金塗装でパテで埋めて塗るといった対処ができず、新品交換が基本となるため、
NISMOやT-specを検討されている方は、日頃の運転から気をつける必要があります。
最後、維持費が高額なこと。
GT-Rの維持費はかなり高額です。
先ほど説明した通り、GT-Rのメンテナンス費用は、普通車の何倍もの費用がかかります。
タイヤ一つとっても、専用のラインフラットタイヤは、4本交換で約40万円もの費用が発生します。
ブレーキパッドやローター交換も含めると、メンテナンス費用だけで年間100万円近くに。
保険や税金も高く、30代のゴールド免許で、任意保険は年間約17万円。自動車税は年間約8.3万円。
ガソリン代や駐車場代なども考慮すると、普通のサラーリーマンが簡単に手を出せる車ではありません。
中古車市場相場ってどうなの?
今では中古車でしか買えなくなってしまったGT-R。では次に、中古車市場相場についてもみていきましょう。
出典:カーセンサー(2026年2月記事執筆時)
また、GT-Rの中古車市場価格は直近で高騰しています。

GT-Rの中古車価格の直近の平均支払総額は1,820.7万円。
NISMO Special EditionやT-specなどでは新車価格を上回る価格で流通している状況です。
生産終了となり、次期型モデルの正式リリースのアナウンスもない状況。
噂の域を出ませんが、次期型が登場したとしても、ピュアな内燃機関車として登場する可能性は限りなく低いと言われており、希少性はどんどん高まってきているので、今後価格の高騰が加速する可能性もあります。
ちなみに、カーセンサーに登録されている台数は現在225台。(2026年2月記事執筆時点)

上記のグラフを見てわかりますが、GT-Rの流通量はほぼ横ばいで推移していました。
2025年7月時点では392台。
ただ、2026年2月(記事執筆時点)での取扱台数は225台まで減少(▲43%)。
これは、2025年7月時点で、生産終了が完全に市場に意識づけされたタイミングで、
「よっしゃ、今がチャンス!」と市場に投げされたタイミングと考えられるでしょう。
そこから、市場価格が高値圏で推移する前に、「今が買い時!」と業者や購入者が続出し、一気に台数が減ってしまったのが現状です。
GT-Rは生産終了したモデル。
この先、市場への流通台数が大きく増加することはないでしょう。
そういう意味で、1◯◯台にならないうちに、希少性に拍車がかからないうちに、お金がある人は購入を検討された方がいいでしょう。
まとめ-これまでおさらい-
最後におさらいです。
今回、個人的におすすめしたモデルは下記の3選。
- 2013年モデル GT-R Premium edition
- 2020年モデル GT-R
- 2025年モデル GT-R NISMO Special Edition
2013年モデルは中期型、2020年モデルは後期型、2025年モデルは最終型となります。
また、2013年モデルまでは、GT-Rの生みの親である水野和敏氏が開発責任者であったモデル、
そして、2014年モデル以降は、田村宏氏が手掛けたモデルという違いもあります。
そして、イヤーモデルを採用しているGT-Rですが、見た目の違いに大きな転換期もありました。
外観の転換期は、
①デビュー2007年から2010年モデルまで
②2011年から2016年モデルまで(途中、2014年モデルからヘッドライトデザインが稲妻型に)
③2017年モデルから2023年モデルまで
④2024年モデルと2025年モデルの最終型
と大きく4つに分かれます。
出典:日産公式サイト
内装の違いは、2016年モデルまでと2017年モデル以降で大分されます。


出典:日産公式サイト
年式に外観や内装、そこにグレードや限定モデルなども加えていくと、GT-Rの選択肢はかなり広がります。
事前に書いた注意点なども参考に、あなたに合った「GT-R選び」の参考にしてください。
GT-Rは日本の宝です。
間違いなく後世に語り継がれる名車です。
お金に余裕があって、スーパーカーを探している方。
ぜひ国産である「GT-R」を候補に加えてみてはいかがでしょうか?

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