ホンダ・日産で選べる新車のMT車って1車種だけ!?

おすすめ

かつては「男は黙ってマニュアル車」。そう呼ばれた時代も過去の話。車を操る楽しさはMT車でこそ存分に味わえ、今も根強いMTファンが多い一方で、年々新車で買える車種は減少しております。特に、かつてはスポーツカーの開発でしのぎを削っていた、ホンダ日産においても、現行モデルで買える車種は“ほぼ1車種だけ”という事実が・・・。
今回は、そんなMT車の現状と、ホンダ・日産で選べる現行モデルのMT車種、そして今後の展望を期待をこめて記載致します。

MT車は絶滅危惧種⁉

自動運転技術の進化、燃費性能を重視したCVTの普及、そして昨今のEVシフトの煽りを受けて、MT車の需要はどんどん縮小しています。特に、若者の車離れが拍車をかけ、多くのメーカーはMT車の設定を廃止しています。例えば、ランサーエボリューションを擁した三菱自動車では商用車を除くとMT車の設定はなし。悲しいですがこれが現実で、縮小していく市場に歯止めを利かすのは、なかなか難しいのが現実のようです。

日産で選べるMT車は?

2025年4月現在、日本国内で購入可能なMT車は「フェアレディZ(6速MT)」のみです。かつては、スカイライン、シルビア、マーチ、パルサー(サニー/ティーダ/ノート)といった車種にMT車の設定がありましたが、現在はフェアレディZの1車種だけ。2シーターの完全なスポーツカーで、実用性はほぼなしの趣味・嗜好性に特化した車です。月間販売目標も500台で、いつ生産終了がアナウンスされてもおかしくない状況です。今の時代、MT車を用意してくれるだけでありがたいですが、2012年頃からNISMOモデルとして、マーチやノートにMT車をエンジンまで積み替えて設定した時代を知っている人間からすると、今の2シータースポーツカーにしかMT車の設定がないのは、物寂しさを隠さずにはいられません。

ホンダで選べるMT車は?

2025年4月現在、ホンダでは以下の4車種がMT車として購入可能です。

  • シビック タイプR(6速MT)
  • シビック RS(6速MT)
  • N-ONE RS(6速MT)
  • N-VAN(6速MT)

ホンダで乗用車として選択できるものは、現在は「シビック」の1車種だけ。かつては、NSX、インテグラ タイプR、S2000、フィット、アコード ユーロR、プレリュードといった多くの車種にマニュアルの設定がありました。2025年秋に新型「プレリュード」が発売予定となっておりますが、こちらも「MT」の設定はないので、「スポーツカーの登場=MT車の設定」は時代的に難しいのかもしれません。

今後の展望と期待

かつては、ホンダの「フィット」、日産の「ノート」、これらにもMTモデルがありました。新車販売台数のランキング上位常連で、それなりに販売台数も見込めていたのが理由でしょう。でも、時代の経過とともに、ユーザーの求めるものは変遷。それこそ、フィットはホンダの屋台骨を支える車だったはずなのに。

では、今後MT車は製造されないのでしょうか。

結論、私はホンダと日産は今後もMT車をラインアップし続けてくれると思っています。
そう期待する理由は2つ。
1つは、スポーツカーにマニュアルを残す事で、ブランドアイデンティティを守れること。
2つ目は、電動化とMT車の共存が出来て、ハイブリッド車やEV車にもMTが導入される余地があること。

ここからは、勝手な期待と希望を込めて。
まずは、ホンダは、「シビック」と「S2000」の2車種でMT車を用意。
日産は、「ティーダ(パルサー)」と「フェアレディZ」の2車種でMT車をラインアップ。
ホットハッチとスポーツカーの2車種で今後もMT車を継続販売してほしい。

ホンダはシビックをマニュアル車の設定を維持したまま継続販売。S2000は念願の復活といったことを期待したいです。S2000は完全電動のピュアスポーツカーとしての復活が巷で噂されてますが、一方でハイブリッドモデルでの登場も期待されてます。ハイブリッドモデルが出た際には、かつての「CR-Z」のようにマニュアル車も世に送り出してほしいと思ってます。

本田技研工業株式会社:シビックタイプアール

また、日産はフェアレディZは継続、ティーダ(パルサー)は復活を期待。パルサーは、2014年にパリモーターショーでnismoモデルをコンセプトとして公開。ほぼほぼ市販出来るレベルで発表されていたと思いますが、あくまで今後のnismoロードカーの拡大の可能性を示すものとして、発売されずじまいで終わりました。これを是非とも復活してほしい。エンジンは、現行のエクストレイルに積まれている1.5LのVCターボエンジン。日本ではe-POWERの発電用エンジンとして使用されてますが、北米や中国市場では内燃機関の主動力として使用されています。これをMTモデルを設定したホットハッチとして復活してほしいと切実に思ってます。

日産モータースポーツ & カスタマイズ株式会社:パルサー NISMO コンセプト

まとめ

2030年以降、新車販売の電動化は急速に加速する見込みですが、ガソリン車の販売が一律で禁止されるわけではありません。ハイブリッド車は「電動車」として扱われるので、今後も継続販売可能です。日産もホンダもハイブリッド技術をさらに進化・発展をさせ、是非ともマニュアル車との共存を図ってほしいものです。

コメント

タイトルとURLをコピーしました