日産エースカー「23号車」どうなってるんだ⁉~SUPER GT RD.2 富士3時間レースを受けて~

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日産のエースカーの23号車。常勝nismoが送り出す、今年こそは10年ぶりのチャンピオンに。そんな夢が早くも終わってしまうかもしれない。2025年第2戦富士。5月4日㈰の決勝レースを見て、皆さんこう思ったはず、「これって燃費走行してるだけだよね」「最終ピットアウトしたら上位に食い込んでるはず」と。それも儚い夢と散ってしまいました。

予選はまさかの最下位…

予選Q1を担当したのは高星選手。フリー走行の段階から不調で、予選に向けてセットアップを調整したようですが、状況は改善せず、トップと1.530秒差の最下位。14位とも0.621秒の大差。これがトラブルやアタックにミスがあったなら、まだ決勝レースで挽回の余地はあったかもしれません。
チームメイトの千代選手は「ハマっている状態」と表現していましたが、原因も掴めず、深い泥沼にハマったエース車両。

決勝ではポジションアップしたけど…

翌日決勝、晴天下での絶好のレース日和。前日の不調を踏まえて、nismoチーム2台体制のメリットも生かし、3号車のデータを取り入れてセットアップを変更。これが果たして、吉と出るか凶と出るか。
3時間の長丁場の耐久レース。こういったレースでは、古豪のnismoやtom’sが毎回上位争いをしている構図が目に浮かびます。auは前戦「岡山」で優勝しているので、サクセスウエイトが40㎏課されています。通常であれば、上位争いは難しいから、入賞できれば御の字。良くても5位ぐらいが目一杯。そう思ってレースを見ていたら、フタを開けると結果2位。なんなんだ、このチームは。
同じ名門、nismoは最下位スタートから8位フィニッシュ。ポジションアップはしたけど、下位3台はヨコハマタイヤとダンロップタイヤを履く3台。23号車より上位にトヨタ陣営は5/6台も入賞している。

チャンピオン奪回に向けた天王山

次回は約2か月後の6月27日、28日のマレーシア「セパン・インターナショナル・サーキット」が舞台。
シリーズ初のナイトレースで、真夏の夜空を彩るのはどのチームか。
先の富士のレースで分かったことは、
ブリヂストンタイヤを履くスープラのスイートスポットのレンジが広いこと、
それに対し、同じブリヂストンタイヤを履くZやNSXは、スイートスポットのレンジが狭いこと。
スープラは岡山でも富士でも、ポール・トゥ・ウィンを達成するなど、総合力が高い「万能型」、
Zは直線はそれなりに速い、タイトコーナーが苦手、高速コーナーはやや苦手、
NSXは直線はやや遅い、タイトコーナーは速い、高速コーナーは普通。
セパンは事前テストの段階では、日産勢は上位を占めていました。
ここで優勝できなければ、もう取り返しがつかない、そんな背水の陣で挑んでほしいものです。

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