2024年度決算発表会で日産から明るい未来の話がありました。
赤字だの、人員削減だので世間は騒いでいますが、一番大事なのは今後に向けた投資と開発が行われるかです。
此度の2025年度の改革は、先のカルロス・ゴーン時代から数えて、2回目の「過去の大きな清算」にカウントされることでしょう。
決算発表は現在の”悪い数字”ばかりがクローズアップされがちです。
でも、日本を代表する企業ですから、今後の未来や展望にもっと目を向けましょうよ。
私は、今回の会見で、日産の明るい未来が垣間見えたような気がします。
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厳しい現実、でも前進する気概は感じた
本日の決算発表会で明らかになったこと。2024年度は6,709億円の最終赤字で着地したこと。
確かに、「日産、ほんとに大丈夫?」と不安になるぐらいの大きな赤字です。
でも、今回の赤字には、過去を清算し、よりよい未来に向けて前進するための赤字です。
将来の成長に投資する姿勢は、日産が新たに掲げたスローガンからもわかります。
経営再建・ブランド再生。聞こえはいいですが、一朝一夕で達成できるものではありません。
「RE(再び/再生)」+「NISSAN(日産)」。苦境からの再出発と、いち早い再生。
決算発表後、質疑応答の場での記者団とのやり取りの一節。
「社長にとって、いい車とはどのようなものを考えているのでしょうか」
重々しい空気が流れていた中で、不意に入ったこの質問。イヴァン社長の強張った顔が少し綻んだように見えました。
社長からの返答「日産の心臓の鼓動を取り戻す」「ワクワクする車を活用して、皆さんを笑顔にしたい」
これだけで十分じゃないですか。やれ効率重視で、万人が笑顔になる車づくりをする。こんなの別に待ち望んでいないんです。
ワクワクする車で笑顔になってほしい、そういった車づくりは、多少値段が高くても消費者(ユーザー)側は理解をしてくれるはずです。
新車種投入のカミングアウト!
今回の記者会見では、今後の車種開発についても明言されました。今後は、大きく商品戦略を4分類に分けて開発がされるそうです。
- コアモデル(ノートオーラ、セレナ・エクストレイルなどの主力モデル)
- 成長モデル(キックス・アリア、サクラ、CセグメントSUVなど新市場開拓車)
- HEARTBEATモデル(GT-R、フェアレディZ、スカイラインなどのブランドを象徴する車)
- パートナーシップモデル(三菱やルノーとの共同開発車)
開発リソースが最適化され、ここでブランドの再構築もされるかと思います。
そして、開発スピードを早めることにも言及された際、今後の市場投入予定の3車種についてもカミングアウトがありました。
- 新型スカイライン
- CセグメントSUV
- インフィニティ コンパクトSUV
「スカイライン」これは日産のイメージリーダーで、技術の結晶が注ぎ込まれたモデルに冠される車名です。
「HEARTBEATモデル」として、次世代の日産を象徴的する車として登場を期待しましょう。
何度でも言います!「やるじゃん、日産!」
短期的には厳しい決算報告会での発表となりましたが、中・長期的に見れば、日産は着実に生まれ変わりつつあります。今回の決算発表会は、日産の「痛みを伴う覚悟」がヒシヒシと伝わってきましたが、それが本気であることは疑う余地がありません。
苦しい時こそ、本当の力が問われる。日産は、いま正念場に立っています。
でも、厳しい現実の中でも、挑戦の手を止めない。その姿勢に、日産の明るい未来を感じました。
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