国産車におけるシティ派SUVの代表、「トヨタ ハリアー」と「日産 アリア」の2台。
今日は、購入を検討している立場で詳細レビューをしてみます。
対決するのは、「アリア B9」と「ハリアー Z(PHEV)」。
結論、家に充電環境があるならという前提で、「日産 アリア」の方を個人的にオススメします。
オススメする理由を、個人的な意見を交えてご紹介しますので、最後までお付き合いください。
エクステリア
サイズ感は近いこの両者。一見するとアリアの方が大きく見えます。
項目 | 日産アリア B9(FF) | トヨタハリアー Z(PHEV) | コメント |
---|---|---|---|
全長 | 4,605mm | 4,740mm | ハリアーの方が+135mm長い |
全幅 | 1,850mm | 1,855mm | ほぼ同等 |
全高 | 1,665mm | 1,660mm | ほぼ同等 |
ホイールベース | 2,775mm | 2,690mm | アリアの方が+85mm長い |
最低地上高 | 170mm | 185mm | ハリアーの方が15mm高い |
車両重量 | 約2,020kg | 約1,940kg | アリアが+80kg重い |
フロントエクステリア
どちらも高級感のある佇まいをしていますが、アリアはEVらしいスッキリとしたフロントマスク、
一方でハリヤーのPHEVモデルは専用の網目状グリルでそれぞれ個性があります。
サイドビューとタイヤ・ホイール
細かいところですが、ウィンカーもアリアは流れるタイプのシーケンシャル、一方のハリアーは一般的なウィンカーといった違いもあります。
タイヤ・ホイールはハリアー Z(PHEV)は19インチで大径過ぎず、乗り心地と足回りの迫力をバランスよく両立。


リアビュー
ハリアーのクーペSUVのような流麗さが際立つ印象。後ろ姿からは特に「色気」を感じます。
リアのテールランプは、一文字のテールランプを採用。
アリアのリアビューは、リア全体を覆うようなLEDテールランプとマフラーがないのが、EVらしい近未来感を表現しています。
点灯時のグラフィックも美しく、夜間は特に存在感を大きくします。
インテリア比較
運転席・インパネ周り


引用:日産公式サイト
もちろん、運転席・助手席共にシートヒーターとシートベンチレーションを搭載、電動ステアリングも完備。


メーター・ナビ画面(インフォテイメント)


車内装備・室内空間
360°ビューモニターも両者共に装備しておりますが、ハリアーの方は床下透過表示機能までついてます。
スピーカーはハリアーはJBLの9スピーカーが標準。
アリアは標準で6スピーカー、オプションでBOSEの10スピーカーを選択できるといった違いもあります。

日産 アリア オプション装着可能なBOSEサウンドスピーカー(日産公式サイト)
ハリアーは開かないタイプの調光式サンルーフ。


後席&ラゲッジスペース
足元スペースもアリアの方が広いといった印象。
後席頭上のスペースは若干ハリアーの方が余裕があるといったところ。
アリアは床がフラットなので、3人掛けで乗車する際はこちらの方が快適かもしれません。

また、シートヒーターも両者装備するものの、ハリアーはON/OFFのみ、アリアは3段階調整可能です。

後席シートを倒しても完全にフラットにはならず、少し前上がりになるのは共通。
ゴルフバッグはどちらも2個程度なら余裕で収納でき、開口部がフラットで荷下ろしし易いのはアリアに軍配。
最終評価
アリアのEV補助は約100万程度出ることを想定、ハリアーのPHEV補助は約50万程度出ることを想定すると、実質の車両価格差は約50万程度に落ち着くかと思います。
※住んでいる地域や年度によって異なります。
日産 アリア B9(FF)最終評価:8.1/ 10
項目 | 点数 | コメント |
---|---|---|
デザイン・高級感 | 10 | スタイリッシュでEVらしい近未来デザイン。外装の完成度は非常に高い。 |
室内の先進性・使いやすさ | 9 | 木目×ピンクゴールドやモニター周りのセンスが良く好印象。 |
快適性 | 8 | 後席シート前空間や前席・後席共に足元周りがフラットなのがGood! リアヒーター3段階調整も◎。 |
ラゲッジ・実用性 | 8 | 荷室開口部のフラットさや後席の広さは魅力。倒し方や深さにやや難あり。 |
装備・機能の充実度 | 6 | USB端子の仕様はマイナス。BOSEはオプションなのもマイナス評価。 |
走行性能&EV体験 | 9 | EVならではの滑らかな走行・静粛性は圧巻。運転が楽しい。 |
購入価格の納得感 | 6 | 約740万円は高額。BOSEなどを加えると800万円に迫る。補助金前提でようやく納得感がありといったところ。 |
所有満足度 | 8 | 他人と被らず、スタイリッシュな見た目と先進的な内装が◎。 |
維持費・ランニングコスト | 8 | 自宅充電環境があれば◎。ランニングコストは最小。 |
総合バランス | 9 | 装備に若干弱点はあるが、EV環境が整っている人には最良の1台。 |
トヨタ ハリアー Z(PHEV)最終評価:7.9/ 10
項目 | 点数 | コメント |
---|---|---|
デザイン・高級感 | 8 | 万人ウケする高級感と安心感。 |
室内の先進性・使いやすさ | 7 | 伝統的な高級路線でやや保守的。使いやすさは優秀。細かい装備は充実。 |
快適性 | 9 | 革シート、調光式サンルーフ、JBLなど豪華絢爛。 |
ラゲッジ・実用性 | 7 | 荷室容量は十分、ただアリアに比べると開口性などにやや劣る印象。 |
装備・機能の充実度 | 9 | JBL標準、録画ミラー、USB×3など装備の厚みが魅力。 |
走行性能&EV体験 | 7 | EV走行はできるがモーター走行感は弱め。 |
購入価格の納得感 | 9 | 約620万円は割安感あり。装備込みでコスパ良好。補助金なくても納得感。 |
所有満足度 | 7 | 周りと被ってしまう可能性が高く、やや保守的でこちらはマイナス評価。 |
維持費・ランニングコスト | 8 | PHEVとして充電可能。エンジン併用で安心。 |
総合バランス | 8 | 大きな弱点はない。全体的に高水準。無難に選ぶなら最良。 |
あくまで個人の主観ですが、どちらを買ってもハズレにはなりません。
是非、一度走りを含めて気に行った方を選択することをオススメします。
今回の比較では、「自宅に充電環境があること」を前提にアリアをおすすめしましたが、もちろんハリアーにも揺るぎない魅力があります。正直、どちらも所有する喜びを感じられる1台だと思います。
とはいえ、どちらも500万円を超える高額車。いざ買うとなると、
「今はまとまった資金が厳しいな…」
「EVって気になるけど、まずはお試しで乗ってみたいかも」
そんな方もいらっしゃるかもしれません。
そんなときに検討したいのが、月々定額で新車に乗れるカーリース(サブスク)という選択肢。
実は最近話題の【SOMPOで乗ーる】なら、国産・輸入車あわせて約300車種から選べて、月額1万円台からという手軽さ。
しかも、車両代・税金・車検・メンテナンスなどぜんぶコミコミの定額制だから、想定外の出費も抑えられます。
「ハリアーやアリアをもっと気軽に楽しみたい」「まずはリースでEV生活を体験してみたい」という方には、かなりアリな選択です。
気になる車種や月額をカンタンにチェックできます。
コメント