【異次元対決】マツダCX-60 vs レクサスRX 徹底比較ブログ完全版|2025年改良モデルで明確に分かれた「本質」とは?

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2025年、マツダとレクサスという“日本のプレミアムブランド”が、それぞれの看板SUVで年次改良を実施しました。その主役となるのが、マツダCX-60レクサスRX。一見すれば、価格帯もブランドポジションも異なるこの2台。しかし、実は多くのユーザーがこの2車を悩んでいるのです。なぜなら、マツダは「プレミアム市場への挑戦」を掲げてCX-60を開発し、レクサスは「次世代ラグジュアリーSUV」の象徴としてRXを刷新してきたから。
今回はあえてこの異次元対決を実施し、両車の比較を細部まで徹底比較します。さらに、2025年モデルで年次改良された点にも言及し、どちらを選ぶべきかまで深くメスを入れます!

比較①|価格帯・グレード構成

比較項目 マツダCX-60 レクサスRX
価格帯 約330万〜650万円 約620万〜920万円
パワートレイン 2.5Lガソリン/3.3L直6ディーゼル/PHEV 2.4Lターボ/ハイブリッド/PHEV
駆動方式 FR(4WDあり) FF(4WD標準)

価格差は最大で約300万円以上あるものの、装備を見比べると驚くほど近いシーンも。

比較②|デザインとサイズ感

エクステリア比較

比較項目 マツダCX-60 レクサスRX
全長 4,745mm 4,890mm
全幅 1,890mm 1,920mm
全高 1,685mm 1,705mm
ホイールベース 2,870mm 2,850mm

引用:マツダ公式サイト

ロングノーズでまさにスポーティなプロポーション。その佇まいには、マツダが築き上げてきた、”走る歓び”と”上質さ”の融合が感じ取れます。SUVでありながら、クーペのようなシャープなシルエットは、都会派SUVとして乗る人の感性に訴えかけてきます。フロントからリアに流れる美しいラインは、「魂動(こどう)」デザインの進化形として、静と動のコントラストを巧みに表現しています。

引用:レクサス公式サイト
シャープに切り立つフロントフェイスと、張りのあるボディラインが生み出すダイナミックなフォルム。レクサスRXは高級感と先進性を見事に融合したデザインで、走り出す前から”格の違い”を感じさせます。また、レクサスの新しいアイデンティティであるスピンドルボディは、道行く人の視線を引き寄せる堂々たる存在感を放ち、見るものを圧倒します。

比較③|インテリア質感&快適装備

装備項目 CX-60 RX
液晶メーター 12.3インチフル液晶メーター(25SとXD除く) 12.3インチフル液晶メーター標準装備(2025年改良)
後席シート倒し方 手動 電動リクライニング&電動可倒式
エアコン 2ゾーン 3ゾーン独立制御(後席対応)
後席シートヒーター 一部設定あり(L Package以上) 標準装備
後席ベンチレーション 非設定 あり(RX350 Fスポーツのみオプション)
デジタルインナーミラー オプション設定なし あり(RX350hとRX350はオプション)
自動駐車支援 非搭載 アドバンストパーク搭載

引用:マツダ公式サイト

「プレミアムモダン」の内容。「引き算の美学」と「素材へのこだわり」が調和した空間。ナチュラルホワイトを基調とし、ダッシュボードやトリムにはキルティングが施されおり非常に上質感があります。クラフト感と開放感が共存し、この日本車離れしたオシャレな内装は、所有欲を高める事間違いなしです。

引用:レクサス公式サイト

白基調のシートにダークブランが随所に散りばめられ、落ち着いた雰囲気の中に高級感が感じられます。センターコンソールの造形や大型モニターのレイアウトが先進的で、テクノロジーと高級感の融合が際立ちます。

このクラスのSUVになると、駐車支援や後席の快適性が日常使用に直結します。
CX-60は3ゾーンエアコンやシートベンチレーションの設定がなく、自動駐車支援の設定もありません。

比較④|走行性能・パワートレイン

パワートレイン 出力例(目安) 特徴
CX-60 3.3L ディーゼル 約254ps / 550Nm 圧倒的なトルク&静粛性
CX-60 PHEV 約327ps / EV走行約60km 高速もEV走行対応可
RX500h 約371ps / 4WD(DIRECT4) ハイブリッドの概念を超える加速力
RX450h+ 約309ps / EV走行約70km 長距離通勤にもEVで対応可

マツダCX-60は、ラグジュアリーに振り切らない「本気の走り」が特徴です。絶滅危惧種であるいFR(後輪駆動)ベースのレイアウトで、3.3L直列6気筒ディーゼル(e-SKYACTIV D)は、なめらかな回転フィールと高トルクで、一般道から高速道路までストレスフリー。自社開発の8速トランスミッションも、年次改良でギクシャク感がなくなり、単に移動としてではなく、運転そのものを楽しみたい人にも刺さる仕上がりです。

引用:マツダ公式サイト

対するRXは、すべてのパワートレインが「電動化されたAWD制御」を基軸としています。RX500h(2.4Lターボ+電動モーター+DIRECT4)は、システム出力371psというハイパフォーマンス仕様。全車AWD(前輪駆動ベース)となり、前後駆動力を電動的に緻密に配分するDIRECT4により、常に安定感のある走りを実現しています。どんな場面でも高級車らしい滑らかさと制御の洗練さ、パワフルで力強い走りを体感したい人にはもってこいの車です。

引用:レクサス公式サイト

比較⑤|2025年 年次改良内容まとめ

改良ポイント CX-60 RX
乗り心地改善 サスペンション再調整 電子制御サス再チューニング
操作系統 シフト制御の緻密化 ハイブリッド制御リファイン
インフォテインメント ワイヤレスAndroid Auto追加 UI改善・新メニュー画面採用
安全機能 歩行者対応拡張 LSS+ 3.0 → ジャンクションサポート強化

2025年モデルの年次改良では両車ともに弱点克服がトピックスとなります。

CX-60は発売当時から乗り心地が固いことを指摘されており、こちらにとうとうテコ入れが入りました。初期ストローク領域におけるサスペンション設定の再調整を実施したり、3.3Lディーゼルにおけるアイドリング制御とトルク応答の見直しにより、スムーズな発進と渋滞時のギクシャク感を改善。また、細かいところですが、エンジンルームとフロア下の遮音材を増強し、プレミアムカーらしく静粛性向上にも改善が図られました。

引用:マツダ公式サイト

一方で、レクサスRXは12.3インチフル液晶メーターが全車標準装備となったことが一番大きな改良点。加えて、音声認識AIとレスポンスをアップデートし、「Hey Lexus」での操作がスムーズになりました。CX-60同様、ドアや天井材に吸音材を追加し、高速巡航時の静粛性がさらに向上、遮音性はクラス最高水準に到達したといっても過言ではありません。

引用:レクサス公式サイト

比較⑥|安全支援・運転支援装備

安全機能 CX-60 レクサス RX
自動ブレーキ(交差点対応) あり あり
ACC(全車速追従) あり あり
レーンキープ支援 あり あり
歩行者検知(夜間) あり あり(精度向上版)
自動駐車支援 なし あり(アドバンストパーク搭載)
後側方車両警報(BSM) あり あり
360°カメラ あり あり

安全運転支援に関してはほとんど拮抗しています。その中でも、自動駐車機能の搭載有無は購入の際の判断に直結するかもしれません。

比較⑦|燃費性能・維持費

パワートレイン WLTCモード燃費 備考
CX-60 ディーゼル 18.4km~21.4㎞/L 軽油で経済的
CX-60 PHEV 14.3㎞/L 充電次第でガソリンほぼ不要も可
RX500h 14.3㎞/L パワーと両立した燃費性能
RX450h+ 18.7㎞/L 毎日の通勤もEVだけでこなせるレベル

燃費に関してもほとんど拮抗しています。CX-60はディーゼルならではの高効率燃費が光ります。RX450h+は同じPHEVでもCX-60より燃費が優れているのは”さすが”といったところ。

CX-60 XD-HYBRID(3.3LディーゼルMHEV) CX-60 PHEV(2.5LプラグインHV) RX500h(2.4LターボHV) RX450h+(2.5LプラグインHV)
年間燃料代(15,000km/年) 約108,000円(軽油140円/L・21km/L換算) 約80,000円(EV走行6割+レギュラー) 約160,000円(ハイオク170円/L・14km/L) 約95,000円(EV走行7割+ハイオク)
自動車税(2025年基準) 57,000円(3.3L) 約30,000円(2.5L)※PHEV減税あり 約43,500円(2.4L) 25,000円(2.5L)※PHEV減税あり
重量税・環境性能割 一部軽減 PHEVとして減税対象 軽減対象 PHEV優遇最大
メンテナンス費用 AdBlue補充/燃料系洗浄系必要 高電圧系統の点検+EV系消耗品 モーター・ターボ系統の点検 電池管理システムの点検・保証延長推奨

両車ともにPHEVモデルは初期費用が高めでも、減税・補助金・燃料代削減を踏まえると長く乗る分には十分回収できるレベルです。レクサス RXはハイオク指定のため燃料単価が高く、一方でCX-60はディーゼル燃料につき、年間燃料代はあきらかに安いです。

まとめ

マツダCX-60レクサスRX。
一見すると、価格もブランド力も異なるこの2台を比べることに違和感を持つ人もいるかもしれません。
しかし、実際に細かく見ていくと、この比較には「単なる車格の差」を超えた、今の時代ならではの“クルマ選びの核心”が見えてきました。

レクサスRXは、間違いなく高級SUVの王道です。
ラグジュアリー性、快適性、安全装備、すべてが妥協なく詰め込まれ、誰が乗っても満足度が高い「完成されたパッケージ」と言えるでしょう。
2025年の年次改良では12.3インチのフル液晶メーターをはじめとする先進装備がさらに充実し、電動リヤシートや3ゾーンエアコンなど、乗る人すべてへの配慮が徹底されています。

一方、マツダCX-60は、その半分程度の価格でありながら、まるでプレミアムカーのような走行性能と内装の質感、そしてドライバーの操る歓びを提供してくれる一台です。
特にFR(後輪駆動)ベースのレイアウトを採用していることで、レクサス RXにない“走り”を機械的に実現しています。

この2台を比較したことで見えてきたのは、CX-60には「必要十分以上の装備」「魅力的な走行性能」があること。
レクサス RXはプラスα分の価格価値が十分にあり、まさに“すべてが揃った最上級SUV”といって過言でないこと。

予算に余裕があり、クルマに快適さと安心のすべてを求めるならRX。
自分でハンドルを握る楽しみを味わいながら、コストパフォーマンスも大事にしたいならCX-60。

結論づけてみましたが、今の日本車において、どちらを買っても損はありません。是非一度試乗してみることをオススメします。

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