今さらだけど、ミッション車って選ぶ価値ってあるの?

おすすめ

「えっ、まだミッション車(MT車)に乗っている人っているの?」こう思った人は、ちょっと待ってください。
確かに、時代はEVにシフトが進んでいて、市販車の多くは2ペダルの車が多いのも事実です。でも、そんな時代だからこそ、あえてMT車を選ぶ価値はあるのです。
今の時代に、MT車を選ぶメリットとデメリットについて、正直に語っていきます。

ミッション車の魅力って?

「ムダ」があること

MT車の魅力は「ムダ」があることです。「3ペダルでクラッチを踏む」、「シフトレバーでギアチェンジする」これってAT車に乗っている人からすると「ムダ」ですよね。どうしてわざわざそんな面倒くさいことをするの、そう思われる方も多いと思います。でも、その「ムダ」があると車の運転が非常に楽しくなるのです。「クラッチを踏んで、シフトノブを握って、ギアを繋ぐ」、この一連の動作が、自分と車を繋ぐコミュニケーションのようなもので、”走る喜び”を体感することが出来るのです。AT車に乗っていると「単なる移動手段」としか思えない愛車も、MTに乗っていると「頼れる相棒」に変身するのです。

愛着が湧く

やっぱりMT車に乗っていると愛着が湧きます。人と違う車に乗っているという高揚感もありますが、エンジン音や回転数、高まる速度に合わせてギアチェンジする、これが車との対話を常にしているように感じられるからです。休日になると、ワインディングに繰り出そうかな、今日はちょっと隣町まで遠出しようかな、そういう気持ちについついさせてくれる存在になるのです。

最新機能も使える

MT車って、軽トラかスポーツカーしかないから、最新の装備を選ぶならAT車になるよね、それは間違いです。
例えば、マツダの「マツダ3」のMT車を選択した場合、EPB(電動パーキング&オートブレーキホールド)は搭載されていますし、ACC(アダプティブクルーズコントロール)も全車速ではないものの、約30㎞以上で使用可能で、その他の安全装備もAT車と変わらずほぼ同等です。
また、坂道発進なんて教習所以来乗ってないから、久々に乗れるか不安だな、そういう方でも最近の車だと問題ありません。「ヒルロンチアシスト」が付いていて、坂道でも約2秒間は停止保持してくれるので、落ち着いて発進操作に専念できます。
装備の違いはほとんど変わらないので、AT車とMT車を両方用意されている車なら、MT車を選択しても装備で見劣りすることはないのです。

「マツダ株式会社:マツダ・レーダー・クルーズ・コントロール(mrcc) 」

事故防止に繋がる

MT車に乗っていると、「アクセルとブレーキ踏み間違えた」「急発進して建物に突っ込んでしまった」そういったことがまず起こりません。
ギアチェンジをしたり、クラッチ操作をしてアクセルやブレーキを踏みかえていると、”ボーッ”とする時間が減るので、道路状況に常に注意を向けている状態になりやすいです。
片手でスマホをいじるような「ながら運転」も出来ない、というかやる暇もないので、AT車より安全な要素すらあるのです。

じゃぁ、デメリットってないの?

家族で共用出来ない

まず、家族で共用することは難しいかもしれません。奥様がAT車で限定で、一家に1台となると、必然的にMT車は選択肢から外れることになります…。

渋滞時は大変

渋滞時は大変です。ストップ&ゴーが頻繁に起こると、半クラを保持するために左足が攣りそうになることもあります。田舎道では苦になりませんが、都市部で渋滞にハマると大変です。

選べる車種が少ない

そもそも選べる車種は非常に少ないです。しかも年々車種は減少傾向にあります。ディーラーで車を買おうと駆け込んでも、購入できる車が非常に少ないのです…。しかも、通常グレードではない、トップグレードに近い形で発売されているメーカーが多いので、予算オーバーにもなってしまうかもしれません。

まとめ

MT車を選択するメリットは分かりましたでしょうか。全員におすすめ出来るわけではないのですが、「大事に車を乗り続けていきたい」「自分で車を操る楽しさを味わいたい」そういった方には、今の世の中でも十分に選択する理由があります。
世間では、やれEVだ、ミッション車に乗っているやつなんて馬鹿だ、そういう風潮がありますが、自分が好きな車を選択する、この「好き」を一番の選択肢に据えてもいいのではないでしょうか。
あなたがカーライフで大事にするのが「好き」であれば、是非MT車を選択して下さい。

コメント

タイトルとURLをコピーしました