これからゴルフデビューする方へ。不安なまま当日を迎えてしまわないために。
実際、ラウンドしないとなかなか覚えない、というのが本音にはなりますが、何も知らずに当日を迎えると、周りの方に迷惑をかけてしまうかもしれません。
そうならない為に、最低限知っておくべきルールについて、簡単にご紹介します。初心者目線で解説するのでご安心下さい。
ちなみに、協議ゴルフのような厳格なルールではなく、ローカルルールOKの「一般的なもの」をご紹介します。
ティーショットって?
ティーイングエリアって?
まず、最初のホールに着いて、一番最初にクラブを振るところ、そこはティーイングエリアと呼ばれます。
そこにはティーが3つありますが、白ティーからスタートするんだということをまずは覚えておいてください。
「白ティー」スタートです!

- 白ティー…レギュラーティーと呼ばれ、一般男性はこの白ティーからスタートします。
- 青ティー…白より後方に配置され、上級者や競技者がこの青ティーからスタート。ここから振ると損です!
- 赤ティー…白ティーよりも前方に設置され、女性やシニア、初心者がここからスタートします。
打つ順番って?
では、ティーショットの打つ順番はどうやって決まるのでしょう。
打つ順番は、「スタート抽選器」と呼ばれるくじ方式で決まります。
棒の先端に線が入っており、その線の数で打つ順番が決まるというものです。(例えば、線が4本の場合は4番目。)

ティーショットの位置って
それでは、最クラブを振るティーショットの位置を解説します。
簡単に説明すると、白ティーが2本並んでいるので、その白ティーと白ティーを結ぶ架空の線があると想定し、その線より前に出ない範囲で打てばOK!
ちなみに、正確に説明すると、その間を結んだ線から、後方にドライバーの長さ2本分、この範囲の長方形(濃い緑のエリア)のエリア内でティーアップしてもOK。

1打目がOBの場合
ティーショットをして真っすぐボールが飛ばなかった場合、OBと呼ばれるペナルティエリア(プレー外エリア)に出てしまうことがあります。

コースの端に白ティーが建てられており、その白ティーを超えたところにボールが入った場合は、「OB」に入ったとされ2通りの方法で対応をすることになります。
特設ティーに移動する
ティーイングエリアの看板に、「ティーショットがOBの場合は、前方の特設ティーよりプレーイング4にて、ショットしてください」と立てかけられているホールがあります。この場合、前方に黄色のティーが立っているので、そこまで移動をして「4打目」からスタートします。
この特設ティーは、黄色のティーとティーの間で、ティーアップをしてショットをすることが可能です。
ゴルフ場では、最初のティーイングエリアと特設ティーの2カ所のみ、ティーアップができることを覚えておきましょう。

ティーイングエリアで打ち直し
看板が立てかけられていない場合、また一部のゴルフ場では特設ティーの設置がないところもあります。
この場合、1打目がOBだと、ティーイングエリア(元の場所)より1打罰を加えて、3打目から打ち直しとなります。
暫定球って何?
暫定球って何?何かややこしい言葉が出てきましたね。
でも、ルールは簡単なのでご安心下さい。
これは、ショットしたボールが「もしかしたらOBかも。でも、行ってみなとわからないな。」という時に、元の場所から予備として打っておくショットのことです。
暫定球を打つ場合は、「ちょっと怪しいから、念のため暫定球を打っておきます。」と周りに宣言しておけばOK。
それで、実際に探しに行って、元のボールが見つかればそれでプレーする、見つからなければ暫定球を使う、簡単なので覚えておきましょう!

ペナルティエリアに入った場合
打ったボールが池や沼に入ってしまうこともあります。これじゃ、ボールは打てないですよね。これは、ペナルティエリアに入ったとされ、1打罰でボールを打ちなおすことになります。
だいたいのホールでは、池や沼付近に赤杭が立っているので、それでペナルティエリアに入ったかどうかを確認してください。
じゃあ、1打罰でボールを打ち直すって、どうしたらいいかわからないですよね~。
大丈夫です。簡単に以下の2通りを覚えておきましょう!
- 1打罰で元の場所から打ち直す
- 1打罰でピンと池に入った地点を結ぶ線の後から打ち直し
- 1打罰で池に入った地点の横(左右2クラブ以内)から打ち直す
ちょっとややこしかったですかね。
こんな場合は、池に入ってしまったら、池の横から打ち直しって覚えておくといいでしょう。
(補足)
黄杭が立っているところもペナルティエリアに入ったとされます。
この場合、赤杭と違って、「3.1打罰で池に入った地点の横(左右2クラブ以内)から打ち直す」は出来ません。
1.元の場所から打ち直す、2.1打罰でピンと池に入った地点を結ぶ線の後から打ち直し、のいずれかになると覚えておきましょう。あまり黄杭って立ってないですが…。

バンカーに入った場合
バンカーとは砂が入っている窪地エリアのことです。バンカーはゴルファーを打ちにくくするために仕掛けられた罠です。そのために、バンカーに入った場合は、特別なルールが設けられているんです。
ボールを打つ前にしてはいけないこと3選!
- クラブを砂に着ける…打つ前にクラブが砂に触れた場合、2打罰のペナルティになります。
- バンカー内での試し打ち…バンカー内で試し打ちをしようと砂を飛ばすと、2打罰のペナルティーになります。
- 指で砂を触って確認…指で砂の状態を確認しようとして触ると、2打罰のペナルティーになります。
バンカー内ではクラブを砂につけたり、指で砂を触ったりするとペナルティになります。
自分が打つ場所を整地していると捉えられるからですね…。ただ、偶然にも無意識に触れてしまった、なんていうのは故意ではないので、ペナルティの対象外です。この辺は難しいところですね。
バンカーショットした後はマナーを忘れずに!
バンカーショットをした後、バンカーから出る際はそのまま出てはいけません。これはルールというよりマナーの方ですね。レーキと呼ばれる、野球部がグランド整備するときに使うようなやつで、自分が入った足跡をキレイにならしてでるようにしましょう。

バンカーからの救済
バンカーに入ったボール、「こんなん打てるか!」みたいなケースもあると思います。
「私、バンカーから出すの本当に苦手!」、そんな人もいると思います。(かく言う私がそれです。)
そんな方に向けて、罰(ペナルティ)を加えることで救済措置があります。
2打罰を加えて、バンカーに入ったボールとピンを結ぶ後方のバンカー外側で、1クラブレングス以内にドロップ
うーん。わかるような、わからないような感じですね。
要するに、2打罰で外に出せるよってことです。ただし、バンカーの後ろ側で、バンカーからクラブ1本分以内で打ち直ししなさいってことですね。
グリーン上でのマナー
やっとグリーンまで来ました。でも、ここでも守らなければいけないマナーがあります。
グリーン上ではボールをマークする
グリーン上ではボールを拾う前にマークをするというマナーがあります。
特に、自分のボールが、同伴者のライン上(パットの通り道)にある場合は、必ずマークをします!
マークの方法ですが、ボールの真後ろにマーカーを置くだけです。マークをした”後”に自分のボールを拾い上げます。
グリーン上で余計なものを持ち込まない
グリーン上ではパターだけ持ち込めます。
ウェッジを一緒に持ち歩いてきた場合でも、ウェッジはグリーンの外に置いておきましょう!
他の人のラインを踏まない
グリーン上では他のラインを踏んではいけません。自分のボールが気になりがちですが、同伴者のボールを無意識に踏んだりしないようにしましょう。また、パッティングが後、グリーン上では走ってはいけません。
防災訓練と一緒です。「押さない、走らない、話さない」。さすがに、押さないはしないですかね…。

おすすめマーカー
自分のキャップに差し込めるタイプです。
マグネット式で、キャップに手をかけてサッと取り外してマーク出来ちゃいます。
全5色展開で、お好きな色からお選びいただけます。
SRIXON(スリクソン) クリップマーカー
2ホール目以降の打順
2ホール目以降は、前のホールでスコアが一番良かった人から打ち出す「オナー順」です。
でも、皆さん気になりませんか。前のホールで、スコアが同じで人がいた場合はどうするのでしょう?
例を入れて解説してみますね。
2ホール目の結果:
- Aさんは2オン2パッドでパー(合計4打)
- Bさんも3オン1パッドでパー(合計4打)
この場合、どちらも「4打」でスコアは同じですよね。この場合、3ホール目の打順は、その前のホール(1ホール目)の打順に従うことになるんです。
1ホール目が「1打目:Aさん、2打目:Bさん」だった場合、
3ホール目も「1打目:Aさん、2打目:Bさん」の順になります。
まとめ
初ラウンドに行かれる方、少しは肩の荷が下りたでしょうか。
それでも、不安はついてまわるものです。
でも、礼儀と最低限のマナーさえ守っていれば、周りにどうこう言われることはありません。
だから、どうすればいいかわからない時は、周りに恥ずかしがらずに聞いてみてください。
それでは、初ラウンド頑張ってください!
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