テスラって今日産以上にやばい?

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テスラの業績は飛ぶ鳥を落とす勢いで駆け上がってきていましたが、とうとうその勢いにも陰りが見え始めている。

テスラのCEOのイーロン・マスク氏。

マスク氏は、トランプ政権の政府効率化省を主導しており、政府支出の削減や官僚機構の再構築の再編を目的をしている。
その「プロジェクト2025」の人事改革の中で、大規模な政府職員を削減したことで、関係各所から反発を招いている。

欧州では右派勢力の支持が批判され、マスク氏の過激な発言やSNSでの発信が、テスラ車をナチスに関連づけるパロディや批判となり、強い反発を招き不買運動につながっている。
不買運動により、販売台数は急減し、中古車価格も下落。これが、株価暴落にもつながり、投資家の信頼も損ねている。
テスラの株価は2025年初頭に急落。過去3か月で最高値から半減。
ここにきて、ピックアップトラック型EV「サイバートラック」の約4万6千台のリコールを届け出。「サイバートラック」のリコールは延べ8回に到達しており、品質管理や安全性を危惧するユーザーのテスラ離れを加速させる可能性がある。
また、EV一本のテスラにとって、中国市場の競争激化が収益を悪化させている。
テスラは2025年度夏までに「低価格モデル」を市場に投入する計画を発表。
「モデル3」や「モデルY」の派生型で、従来モデルより価格を安価に据置き、年間販売台数を300万台まで増加させたい狙いがあるが、安価な車両は会社の収益悪化を加速させる可能性がある。
テスラは完全自動運転などの技術革新や新型車、エネルギー事業やAI、ロボット開発の新事業への投資に期待はある一方で、中国市場などの市場環境や政策リスクによる不安定さも払拭できない。日本市場においても、低価格モデルの投入で市場拡大を目指しているが、日本市場ではEV普及が依然進んでおらず、国産メーカーが猛威を振るっていることから、苦戦することは目に見えている。
国産自動車メーカー推しの自分として、テスラの苦境は決して他人事ではなく、日産などの国産自動車メーカーの今後の舵取りにも目が離せない。
<参考>世界自動車メーカーの時価総額ランキング(2024年末時点)
1位 テスラ(アメリカ):約118兆円
2位 トヨタ自動車(日本):約41兆円
3位 BYD(中国):約18兆円
4位 フェラーリ(イタリア):約14兆2000億円
5位 メルセデス・ベンツ(中国):約9兆9000億円

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