新型ムラーノは正直見送り!?|ライバルと比べるとお買い得感なし?

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2026年6月3日、日産がかつての人気SUV「ムラーノ」の国内受注を水面下で開始しました。

最後に日本で売られていたのは2015年。
約11年のブランクを経て、アメリカ発の左ハンドル仕様で帰ってきました。価格は796万4000円。年間割当はわずか200台

「うん!?思ったより安いな」と感じた方も多いはずです。
それだったら、左ハンドル仕様でもムラーノが欲しいと思った方!!
実は注意点がたくさんあるんです!
同車格のライバルと比べてどうなのかといったところも記載していますので、ぜひ最後までご覧ください。


新型ムラーノの基本スペックと価格

新型ムラーノは2026年6月3日に受注がスタートしました。発売は2027年1月予定で、価格は796万4000円の1グレード設定のみ。
今回、日本に持ち込まれるグレードは最廉価グレードのSVです。まずは、車両スペックから確認をしてみましょう。

主要スペック一覧

項目 内容
エンジン 2.0L直列4気筒 VCターボ(KR20DDET)
最高出力 180kW(245PS)/5600rpm
最大トルク 352N・m/4400rpm
トランスミッション 9速オートマチック
駆動方式 4WD(AWD)のみ
使用燃料 無鉛レギュラーガソリン
全長 4,900mm
全幅 1,980mm
全高 1,725mm
ホイールベース 2,825mm
車両重量 1,945kg
タイヤ 255/55R20
ハンドル 左ハンドルのみ

こうして見ると、アメリカンサイズであることが一目瞭然です。
全幅は1,980㎜とかなりの迫力があります。全長も4,900㎜と5mに迫る大きさで、日本の道路事情を考えるとかなり気を遣いそうです。

また、搭載されるエンジンは2.0L直列4気筒 VCターボ。日本ではエクストレイルに小排気量の1.5L版がe-POWERとして搭載されていますが、2.0Lの本格仕様が日本の公道を走るのはこのムラーノが初めてです。


日本で売られていたムラーノ(Z51型)との比較

日本で最後にムラーノが売られていたのは2015年のZ51型(2代目)まで。3代目(Z52型)は日本未発売なので、実質「2世代ぶりの日本復活」です。この11年でどれだけ進化したか、スペックで比較してみましょう。

比較項目 Z51型(2代目・最終日本仕様) 4代目(新型・2027年日本仕様)
販売期間 2008〜2015年 2027年〜
エンジン 2.5L直4 / 3.5L V6 2.0L直4 VCターボ
最高出力 170PS / 260PS 245PS
トランスミッション CVT 9速AT
全長 4,845mm 4,900mm(+55mm)
全幅 1,885mm 1,980mm(+95mm)
全高 1,700mm 1,725mm(+25mm)
駆動 2WD・4WD 4WDのみ
使用燃料 レギュラー / プレミアム レギュラー

当時のムラーノも周りの車と比べてかなり大型のSUVとして存在感がありましたが、それよりも一回り大きくなっていることがわかります。
ムラーノは、日産のSUVラインナップの中で、都会派SUVとしてのアイデンティティは保持したまま、主力戦場である北米で戦っていくために進化を遂げてきたことがわかります。


ここがポイント!|気になる装備を確認

プロパイロット2.0は装備されているの?

プロパイロット2.0は搭載されていません。搭載されているのは通常の「プロパイロット」です。

日産のお家芸であるプロパイロット2.0は今回実装されていません。セレナやアリア、リーフにも搭載されているプロパイロット2.0。優雅に高速巡航するイメージすらあるムラーノには搭載していてほしかったですね。

電動テレスコ&チルトは装備されている?

電動テレスコ&チルトは装備されていません。
乗り出し価格で800万円以上する車なのに、テレスコピックとチルトは手動で調整するのはかなりの残念ポイントです。
もちろん、かつてのライバルであるハリアーには電動テレスコ&チルトはもちろん装備されています。

シートベンチレーションは装備される?

シートベンチレーションも装備されません。
これも車格を考えれば絶対に装備していてほしいですよね。
だって、あのカローラクロスですら、最上位グレードにはシートベンチレーションがついてるんですから・・・。

プレミアムサウンドシステムは装備される?

BOSEのプレミアムサウンドシステムは装備されません。
日本仕様のSVグレードでは6スピーカーのみです。音響にこだわる方には残念ポイントです。

パノラマルーフ・サンルーフの設定はある?

パノラマルーフやサンルーフの設定はありません。
米国の上位グレードには設定がありますが、日本に導入されるのは最廉価グレード。ここは致し方ないかもしれません。


ムラーノ購入に伴う注意点

左ハンドル仕様での導入

今回のムラーノは、アメリカで売られている左ハンドル仕様のままで導入されます。

なので、

  • 右折時に対向車の確認がしづらい
  • ウインカーとワイパーのレバー配置が日本車と逆(右がワイパー、左がウインカー)
  • ドライブスルーなどで荷渡しが大変

といった、日本の環境で取扱うには大変かもしれません。

日本語設定なし・インフォテインメントの制限

見落としがちなポイントもお伝えしておきます。

  • メーターやナビの表示言語が英語・スペイン語・フランス語のみ
  • テレビ(地デジ)の受信機能はなく、ラジオも日本の周波数には対応なし
  • SOSコールは使用できない

メーターやナビの表示言語は、英語かスペイン語、フランス語のみです。
Apple CarPlayやAndroid Autoを使えばスマートフォン経由で日本語ナビや音楽再生は可能です。

ボディーカラーは3色展開でインテリアは1色のみ

ボディカラーはターコイズブルー・プリズムホワイト・スーパーブラックの全3色展開。インテリアはブラック1色のみです。(画像:日産公式)

新型ムラーノ ターコイズブルー〈#FAN〉(日産公式)
ターコイズブルー〈#FAN〉
新型ムラーノ プリズムホワイト〈#QBE〉(日産公式)
プリズムホワイト〈#QBE〉
新型ムラーノ スーパーブラック〈#KH3〉(日産公式)
スーパーブラック〈#KH3〉

ドアミラーが手動格納

ドアミラーはまさかの手動格納式です。
しかも、ドアミラー展開時の全幅は2,230㎜です。
アメリカの駐車場は広いので気を遣う必要はないのかもしれませんが、日本の狭い駐車場ではかなりストレスを感じそうです。
余談ですが、ホンダの2台目NSXは重量削減と空力の兼合いで、ドアミラーは手動格納しなければいけませんでしたね。

ディーラーオプションは2点のみ


オプション 価格(取付費・消費税込)
フロアカーペット 39,600円
三菱電機製ETC 2.0ユニット(カーライフコレクション) 36,080円
新型ムラーノ ディーラーオプション フロアカーペット(日産公式)
フロアカーペット 39,600円(日産公式)
新型ムラーノ ディーラーオプション 三菱電機製ETC 2.0ユニット(日産公式)
三菱電機製ETC 2.0ユニット 36,080円(日産公式)

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ライバルと比べてどうなの?

同じ800万円前後で買えるプレミアムSUVとして、レクサスRXとボルボXC60と真っ向勝負してみましょう。

レクサスRX350h version L AWD(811万円)との比較

比較項目 新型ムラーノSV レクサスRX350h vL AWD
価格 796万円 811万円
ハンドル 左のみ
エンジン 2.0L VCターボ 245PS 2.5L ハイブリッド
使用燃料 レギュラー ハイオク
車両スペック(幅×長×高) 1,980×4,900×1,725mm 1,920×4,890×1,700mm
パノラマルーフ なし あり
電動テレスコ&チルト なし あり
4ゾーンエアコン なし あり
プレミアムオーディオ 6スピーカー Mark Levinson 17スピーカー
運転支援 ProPilot Assist Lexus Teammate
ホイールサイズ 20インチ 21インチ
地デジ対応 非対応 対応

わずか15万円の価格差で装備の違いは一目瞭然。
10年以上前の車と装備比較しているぐらいギャップがありますね。
この他にも、ヘッドアップディスプレイやシートベンチレーションがなかったりと、装備面ではムラーノの完敗です。

② ボルボXC60 Plus B5 AWDとの比較

比較項目 新型ムラーノSV ボルボXC60 Plus B5 AWD
価格 796万円 789万円
ハンドル 左のみ
エンジン 2.0L VCターボ 245PS 2.0L ターボ+MHEV 250PS
使用燃料 レギュラー ハイオク
車両スペック(幅×長×高) 1,980×4,900×1,725mm 1,900×4,710×1,660mm
パノラマルーフ なし オプション設定あり
電動テレスコ&チルト なし なし
4ゾーンエアコン なし あり(全車標準)
プレミアムオーディオ 6スピーカー 10スピーカー(標準)
運転支援 ProPilot Assist Pilot Assist(全車標準)
ホイールサイズ 20インチ 18インチ
地デジ対応 非対応 対応

今度は輸入車との比較。
車両サイズはボルボの方が小ぶりですが、ほとんど同じ価格帯なので対抗馬としてピックアップ。
こちらも装備内容を見ると、ボルボの圧勝ですね。
ムラーノより7万円安い設定にもかかわらず、4ゾーンエアコン・10スピーカー、パノラマルーフまで装備されています。
もちろん、日本語表示・地デジにも対応しているので、ムラーノをあえて選ぶ理由は・・・。ないかもしれませんね。


まとめ|お買い得感は一切なし。

いかがだったでしょうか。
正直、コストパフォーマンスだけをクローズアップした場合、決して候補に入る車ではありません。

そもそも、今回のムラーノは、米国製乗用車認定制度でアメリカで製造・販売しているものがそのまま導入される形です。
本来であれば、日本という市向け地に対して、細かいところがブラッシュアップされるわけですが、
そういったものを抜きにして、本来日本では売られないであろう車を販売してもらえているわけです。

ただ、今回日本に導入されるのはラインナップの中で最も安いSVグレード
米国での販売価格は約4万3000ドルです。
現在の為替レートで単純に換算すると約665〜680万円程度になりますが、関税や輸送費が乗って796万円という価格設定になっています。

なので、決してお買い得ではありません。
でも、年間わずか200台という希少性や、全幅が2mに迫る圧倒的スケール、
それと実際の実車を見た場合に、この車を選ぶ所有欲が湧いてくるかもしれません。

ちなみに、以下の展示スケジュールで実車が確認できるので、気になる方は一度訪れてみてはいかがでしょうか。

展示期間 展示会場 住所
2026/6/4(木)〜6/9(火) 日産グローバル本社ギャラリー 神奈川県横浜市西区高島一丁目1番1号
2026/6/11(木)〜6/22(月) 日産大阪販売 ららぽーと門真店 大阪府門真市松生町1番11号
2026/6/24(水)〜終了日程未定 日産グローバル本社ギャラリー 神奈川県横浜市西区高島一丁目1番1号

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