「最近のマツダ車のリセールバリュー、またマツダ地獄と言われるぐらい悪くなってるらしいぞ」
「フォレスターと新型CX-5で迷ってるんだけど、リセール考えるならフォレスターかな」
そうやって、新型CX-5がずっと気になっているのに、重い腰を上げられずモヤモヤしていませんか。周りからフォレスターの方が無難だと言われてヤキモキしていませんか。
でも、車って自分が本当に欲しいと思う車を選ぶべき!この記事では、昨年登場したフォレスターと新型CX-5が気になっているあなたに向けて、リセールで選ぶならどちらが最適なのかを徹底的に考察してきます。
この記事の結論(30秒で読めます)
- 先代同士の実績では、5年後の買取相場はフォレスターが約70%・CX-5が約57%でフォレスターの圧勝。
- ところが、新型の残クレ見積では、メーカーが保証する「3年」・「5年」後の残価率はCX-5のほうが高いという逆転現象が起きている。
- 5年以上乗るならフォレスターが優位。3年程度で乗り換えるならCX-5でもフォレスターでも遜色なし。
- 実は車種の差よりグレードの差のほうが大きい(最大20ポイント超)。
- 安全性はどちらも最高水準。どちらを買っても問題なし。

まずは「安全性能」から
大切な家族や友人を乗せるなら、安全性能は譲れないポイントですよね。
フォレスターがなんとなく優秀なのは察しがつくけど、CX-5ってどうなの?というのが正直なところではないでしょうか。
実は、この2台では安全性能に大きな差はありません。

フォレスターは2025年度のJNCAP(自動車安全性能評価)で最高評価を超えた「自動車安全性能ファイブスター大賞」を受賞した車です。予防安全・衝突安全ともに全項目最高ランク。一方、CX-5も先代モデルの登場時、衝突安全評価でファイブスターを受賞しており、新型モデルよりi-ACTIVSENSE(衝突被害軽減ブレーキ、ドライバー異常時対応システムなど)が全車標準装備になるという進化を遂げています。
なので、「安全性能」という点では両車は拮抗している状態です。じゃあ、気になるのは本題の「リセール」ですよね。
まだ「新型車」同士。実績データはないけど・・・。
「じゃあ、どちらがリセールいいの?」
「もったいぶらずに教えてよ!」と、この記事を読んでいる方に申し訳ないのですが、フォレスターは2025年4月に新型へ、CX-5は2026年5月21日に約9年ぶりのフルモデルチェンジしたばかり・・・。
つまり、新型同士の「3年落ち・5年落ちの買取実績」はまだこの世に存在しないんです。
「フォレスター リセール」で検索して出てくる数字は先代モデルのものですし、営業マンの「リセールいいですよ」という言葉も、正確には過去の実績の話です。
とはいえ、予測する材料はあります。この記事では次の3つの要素で測ります。
新型同士のリセールを予測する「3つの要素」
メーカー設定残価
残クレの最終回支払額=
メーカー自身の未来予測(下限)
公式シミュレーターで
誰でも実測できる
先代10年の実績
リセールの「体質」は
世代が替わっても引き継がれる
発売直後の初期シグナル
納期の長さ・値引きの渋さ・
出始めの買取相場
値引きが渋い車は
中古相場も崩れにくい
▼
3つを重ねれば、実績が出る前でも判断できる
それでは、次のセッションで具体的に見ていきましょう。
要素①メーカー設定残価:意外にもCX-5が上
残価設定クレジット(残クレ)の「最終回支払額」は、メーカーが数年後の車両価値を保証する金額です。つまりメーカー自身による未来予測の下限値。実はこれ、ディーラーに行かなくても公式サイトのシミュレーターで確認できるんです。
それぞれ公式シミュレーターで計算をしてみました。
| メーカー設定残価率 | 新型CX-5(L・2WD) | 新型フォレスター(SPORT EX) |
|---|---|---|
| 車両本体価格(税込) | 407万円 | 419.1万円 |
| 3年後の保証残価 | 240.5万円(59.1%) | 228.6万円(54.5%) |
| 5年後の保証残価 | 185万円(45.5%) | 171.4万円(40.9%) |
| 分割手数料率 | 4.8% | 3.9% |

見ての通り、残価率は3年・5年ともCX-5が約4.6ポイント上です。
ただし注意点が2つあります。
- メーカー残価は「保証できる下限」なので、実際の価格より低めに設定されるのが普通です。
- 新型車の残価は、月々の支払いを安く見せるため販促的に強気の設定になりがちです。実際、マツダの標準的な残価率表は3年55%・5年35%です。
今回の新型CX-5にはそれより高い「残価」が付いています。
つまり、こちらの要素①だけでは「マツダの新型CX-5、残価設定がかなり強気だね」ということしか分かりません。
では、市場が実際にどう評価してきたか、要素②で見てみましょう。
要素②先代10年の実績:5年勝負ならフォレスター。では「マツダ地獄」は本当か?
では、先代モデルはどうだったのかを検証していきましょう。

「先代モデルなんて検証しても意味ないじゃん」と思うかもしれません。
でも、
・海外輸出のルートがあるか
・指名買いする層がいるか
・値引きを乱発するブランドかどうか。こうした体質は世代が替わっても引き継がれるので、先代の実績は新型の有力な予測材料になるんです。
先代フォレスターと先代CX-5の買取実績を、複数の相場データで突き合わせました。
| 先代の買取実績(残価率) | 先代CX-5(KF型) | 先代フォレスター(SK型) |
|---|---|---|
| 3年落ち | 64〜85%(中心は60%台後半) | 72〜89%(データ元により幅) |
| 5年落ち | 53〜60% | 70〜72% |
3年落ちはデータ元によって幅があり、正直に言うと「どちらが上か」を断定するのは難しいです。
ところが、5年落ちは複数のデータがきれいに揃っていて、フォレスターが10ポイント以上優位という結果に。
理由もはっきりしていて、スバルのAWD車は海外輸出の需要が多く、年数が経っても下値が支えられるという傾向があるからです。一方のCX-5は国内だけで需要が完結しているため、年数なりに素直に下がる。

では、やっぱり「マツダ地獄」なのか?
私の答えはノーです。マツダ地獄とは、かつてマツダが値引きを乱発し、その分だけ下取り価格が崩れ、マツダ車にしか乗り換えられなくなった時代の言葉です。
でも、先代CX-5の5年落ち53〜60%という数字は、国産車全体の5年落ち平均(40〜50%前後が目安とされている)を上回っています。
5年で70%を超えるフォレスターやヴェゼルは海外輸出の特需がある例外組で、それを除けば53〜60%は国産SUVの標準的な水準です。3年落ちならガソリンのCX-5はあのハリアーと互角のデータすらあります。しかも新型CX-5の値引きは本体5%以下と、新型 CX-5は先代モデル以上に期待できる可能性すらあるんです。
なお、5年後というのは、いま小さいお子さんがいる家庭なら「荷物も体も大きくなって、次の車を考える頃」です。なので、今の愛車の相場も先に押さえておくと、将来の購入資金の計画を積み立てていく上でも安心です。
要素③新型車の発売直後はどうなの?
新型車には新型車にしか出ないデータがあります。2026年7月時点の状況です。
| 初期シグナル | 新型CX-5 | 新型フォレスター |
|---|---|---|
| 発売時期 | 2026年5月21日 | 2025年4月 |
| 買取相場 | データなし | 1年落ちSPORT EXで新車価格比93%との一次報告有 |
| 値引き | 本体5%以下と激渋 | 15万円前後と渋い |
| 納期 | 先行商談段階 | ガソリン約4ヶ月・ハイブリッド6〜7ヶ月 |
フォレスターは発売から1年強が経ち、初期段階での買取実績が出始めています。
1年落ちで新車価格の9割超という報告もあり、買取業者が「この車は先々も値持ちする」と予測していることが伺えます。
一方、新型CX-5はまだ発売して2ヶ月。買取相場のデータ自体すら存在しないフェーズです。
ただし、「値引きが本体5%以下」という渋さは、「CX-5」にとって良い兆候です。新車販売の段階で、値引きが緩いと中古相場も引きずられて下がってしまう傾向があるからです。
新型CX-5の実勢データは2026年秋〜年末に業者オークションで出始める見込みです。この記事はデータが出しだい更新していきます。
総合判定:CX-5を選んでも後悔しない条件
3つの要素を重ねると、こう整理できます。
| 要素 | 新型CX-5(L) | フォレスター(SPORT EX) |
|---|---|---|
| ①メーカー設定残価 | ◎ 3年59.1%・5年45.5% | 3年54.5%・5年40.9% |
| ②先代の市場実績(5年落ち) | 53〜60% | ◎ 70〜72% |
| ③初期シグナル | 発売2ヶ月でデータなし(値引き統制あり) | ◎ 1年落ち93%の報告あり |
このように、リセールだけで選ぶと「フォレスター」が優勢という結果です。特に、長く(5年以上)乗る予定の人にとっては、フォレスターを選んでおいた方が無難といえるでしょう。とはいえ、CX-5もSUVというジャンルにおいて平均値並の数値です。「CX-5」を買ったから”失敗した”と考える必要は一切ありません。
あと、5年後の残価率が先代実績並みと仮定して、実質の負担額を試算してみましょう。
- フォレスターSPORT EX:419.1万円で買い、5年後に約70%(約293万円)で売却 → 実質負担 約126万円
- 新型CX-5 L:407万円で買い、5年後に約57%(約232万円)で売却 → 実質負担 約175万円
上級グレード同士はほぼ同じ価格帯。車両価格ではフォレスターが若干(約12万円)上回っているものの、リセール率の13ポイント差を考慮すると、実質負担ではフォレスターが約49万円有利という試算になります。これを5年で割れば月8,200円ほどの差です。
この差だったら、「CX-5の方がデザインやインテリアが好みなんだ。」という人は、CX-5を選択しても後悔はしないと言えるでしょう。
リセールで損しない買い方は、車種選びより「グレード選び」が大事?
これまで、CX-5とフォレスターの2車種を比べてきましたが、車種選びの前に「グレード選び」の方がもっと重要です。
実は、車種間の差より、同じ車のグレード間の差のほうが大きいのです。
| 損しない選び方 | 理由 |
|---|---|
| 売れ筋の中位以上のグレード | 中古市場で探す人が多い=業者が強気で買える |
| 定番色(白・黒系) | 3年以内の売却で10万円以上差がつくことも |
| 人気の特別仕様車 | 先代CX-5では特別仕様のガソリン車が実績トップ |
リセールで損しないための5つのチェック
売れ筋の中位以上グレードを選ぶ
グレード間の差は最大20ポイントオーバー。車種間の差より大きい!
色は定番の白・黒系
3年以内の売却では10万円以上の差がつくことも
売るのは車検の2〜3ヶ月前まで・モデルチェンジ発表前
車検を通した分は査定にほぼ上乗せされない
下取り1本で決めない。必ず相見積もりを取る
筆者はアクセラスポーツ売却時に手痛い失敗を経験
※残価率・査定額はグレード・色・走行距離・時期により変動します
残クレで買う人は「満了時の選択」で差がつく?
残クレを使う方に大事な話です。満了時に車をそのまま返却すると、保証残価分の価値しか受け取れません。
「え、どういうこと?」と思いますよね。具体的にみていきましょう。
フォレスターを例に考えます。新型の5年後の保証残価は約41%としましょう。一方、先代フォレスターが5年後に市場でつけてきた実勢価格は約70%です。仮に新型も先代並みに維持をすれば、この差はおよそ車両価格の3割、金額にして100万円規模になるんです。

よくある質問
Q. 子どもが小さいので安全性が最優先です。それでもリセールで選んでいいの?
A. 安全性はこの2台では差がつきません(フォレスターはJNCAP2025で最高賞、CX-5は最新の安全装備が全車標準)。むしろ安全装備が充実した売れ筋グレードはリセールも強いです。
Q. 残クレで買うなら、グレードはどれがいい?
A. 公式シミュレーターでは、CX-5の残価率と手数料率はS・G・Lで完全に同一でした(3年59.1%・5年45.5%)。残クレの条件でグレードの有利不利はありません。
Q. フォレスターは4WD一択だけど、CX-5は2WDと4WDどっちがいい?
A. 降雪地の中古需要を考えると4WDが底堅い傾向はありますが、価格差(約23万円)を回収できるかまでは不透明です。一般地にお住まいであれば「2WD」でもいいと思います。
まとめ:CX-5を購入しても大丈夫!でもグレード選びは注意して!
ここまで読んできて頂いた通り、リセールという観点でみても「CX-5」を選んだから”失敗”なんてことにはなりません。
ただ、リセールバリューが高い車を選ぶということは、将来への投資です。
でも、その投資という名目のために、日常ユースで使う車を我慢して乗る必要は決してありません。
表面的に見えない満足感や家族からの評価、そしてリセールという数字、これらを複合的に捉えて検討していく必要があります。数字を確かめて、グレード選びの条件を守って、本当に欲しい愛車を家族と一緒に選んでみてください。
その第一歩として、今の愛車がいくらなのかだけ、先に確かめておきましょう。
出典・参考
- メーカー設定残価:マツダクレジット「お支払いシミュレーション」/スバルファイナンス「支払いシミュレーション」(いずれも公式・試算日2026年7月5日・月間走行1,000km条件)
- 安全性能:SUBARU公式ニュースリリース「フォレスター JNCAP自動車安全性能2025ファイブスター賞受賞」(2026年2月)/NASVA(JNCAP)公表資料/マツダ公式 CX-5 安全装備ページ
- 先代モデルの買取実績:ケンタ車分析・リセバ総研・夢あるカーライフ ほか買取相場データサイト各社の公表値(2026年5〜6月時点)を筆者照合
- 国産車の5年落ち残価率の目安(40〜50%前後):アップル・車買取店各社の相場解説(2026年時点)/ハリアー・ヴェゼルとの比較:ケンタ車分析ほか
- 値引き相場・納期:くるまはっく・カーネビ ほか値引き情報サイト各社(2026年6〜7月時点)
- 車両価格・発売日・グレード構成:マツダ公式サイト/SUBARU公式サイト
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更新履歴
– 2026-07-05:公開。メーカー設定残価は両社公式シミュレーターによる筆者実測(試算日2026-07-05)
– 2026-07-06:構成を全面改訂。安全性の章(JNCAP2025)と家族会議用サマリーを追加
– (予定)新型CX-5の初期買取相場データが出始めた時点で「要素③」を更新


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